鹿児島県

立切遺跡

たちきりいせき

所在地鹿児島県熊毛郡中種子町大字坂井字今平 付近外部リンクGooglemap

主な時代旧石器時代初頭

谷へとつづく獣道(けものみち)につくられた動物をつかまえる落とし穴が24基(き)もみつかった、旧石器時代(きゅうせっきじだい)の遺跡(いせき)です。この落とし穴は、約3万5千年前のもので、「日本最古(さいこ)の落とし穴」と考えられています。また、石蒸(いしむ)し料理をした跡と考えられる礫群(れきぐん)もみつかりました。この石蒸し料理の跡は、日本最古のもので、はるか昔から、鹿児島(かごしま)の人々がとってもグルメだったことがわかりました。
ほかにも、木を切りたおすための局部磨製石斧(きょくぶませいせきふ)も出土(しゅつど)しています。この石斧(せきふ)には、屋久島(やくしま)でとれる石が使われていますので、木の舟で海をわたったのではないか、と考えられています。奄美大島(あまみおおしま)や沖縄(おきなわ)の島々には、旧石器時代(きゅうせっきじだい)の遺跡(いせき)が少ないため、立切遺跡(たちきりいせき)は、私たち人類(ホモ・サピエンス)がいつ、どのように日本列島に移り住んだかを調べるうえで、重要な遺跡(いせき)の一つといわれています。

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  •    落とし穴

       落とし穴

  •    局部磨製石斧と打製石斧

       局部磨製石斧と打製石斧

  • 発見された礫群

    発見された礫群

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