鹿児島県

小湊フワガネク遺跡

こみなとふわがねくいせき

所在地鹿児島県奄美市小湊外部リンクGooglemap

主な時代古墳時代~古代並行期

小湊フワガネク遺跡(こみなとふわがねくいせき)は、奄美大島(あまみおおしま)の東海岸の砂丘(さきゅう)で発見された、6世紀から7世紀頃の貝製品を作っていた場所とみられる遺跡(いせき)です。遺跡(いせき)からは、ほったて柱建物の跡(あと)4棟(とう)、墓坑(ぼこう)1、有孔貝製品(ゆうこうかいせいひん)を集めた跡(あと)5、貝製品を作っていたと考えられる場所が5か所みつかりました。
この遺跡(いせき)で作られた貝製品(せいひん)のなかでも、奄美大島(あまみおおしま)のサンゴ礁(しょう)に生息するヤコウガイで作られた貝匙(かいさじ)は、たくさんの未完成の製品(せいひん)がみつかっていて、元々の貝をあらく割ったものから、完成品に近いものまで、貝製品を作る作業の順番がすべて分かります。
出土(しゅつど)した貝製品は、ヤコウガイ製の貝匙(かいさじ)103点、貝玉(かいだま)2703点(調査区3・12)、220点(調査区17)、貝符(かいふ)34点、有孔貝製品(ゆうこうかいせいひん)447点などで、その量も豊富(ほうふ)です。そのほか、ヤコウガイの蓋(ふた)をつかったたたく道具、磨石(すりいし)・叩き石(たたきいし)などもみつかっていて、これからは、貝製品(かいせいひん)を作るための道具として注目されています。こうした出土品は、国の重要文化財(じゅうようぶんかざい)にも指定されています。

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  • 空から見た遺跡

    空から見た遺跡

  • 貝札

    貝札

  • 夜行貝匙(さじ) ※お宝ベスト5

    夜行貝匙(さじ) ※お宝ベスト5

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