大村横穴群(おおむらよこあなぐん)は、古墳時代(こふんじだい)の終わりごろ、人吉盆地(ひとよしぼんち)の崖(がけ)にほられた装飾壁画(そうしょくへきが)のある横穴墓(よこあなぼ)たちです。人吉駅(ひとよしえき)の北側の崖(がけ)にならぶ横穴群に、8つの装飾横穴墓(そうしょくよこあなぼ)があります。
装飾横穴墓(そうしょくよこあなぼ)の入り口の脇(わき)には、弓(ゆみ)・矢・盾(たて)・剣(けん)・太刀(たち)そして馬が、彫(ほ)りきざまれています。よく見ると、彫刻(ちょうこく)のところどころは、ベンガラで赤く塗られていることに気づきます。なかには、入り口の縁(ふち)を赤く塗(ぬ)り、輪状文(りんじょうもん)を彫(ほ)りならべた横穴墓(よこあなぼ)もあります。彫(ほ)られた馬たちも、鞍(くら)をつけていたり、子馬がいたり、鉾(ほこ)と馬鐸(ばたく)がいっしょに彫(ほ)られていたりします。もちろん、三角文(さんかくもん)でかざることも忘れていません。〇・△・□をきざむ線は、ベンガラでまっ赤にぬられています。おしゃれでしょう!?
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