横穴墓(よこあなぼ)が200基(き)以上あると思われる、南九州最大級の横穴墓群(よこあなぼ)です。丘(おか)のしゃ面を掘(ほ)りこんでつくられた部屋(玄室)から、木棺(もっかん)に使われた鉄の釘(くぎ)や土器(どき)などの副葬品(ふくそうひん)が出土(しゅつど)しました。最大規模の部屋をもつ53号墓は、部屋の壁(かべ)に人物・船・鬼(おに)の顔などの絵がクギのようなものできざんだ線で描かれており(線刻壁画 せんこくへきが)、当時の人々が死や死んだ後の世界についてどのように考えていたのかを探る手がかりとなっています。前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)がつくられなくなる古墳時代後期(こふんじだいこうき)の終わりごろに出現(しゅつげん)した、新しい形の墓(はか)と考えられます。
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近景(53号横穴)
線刻壁画「船と旅立つ魂」53号横穴
26号横穴から出土した遺物
現在の様子 | 現在は、史跡公園(しせきこうえん)として整備(せいび)され、横穴墓(よこあなぼ)も公開(こうかい)されています |
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