島原半島(しまばらはんとう)にある雲仙普賢岳(うんぜんふげんだけ)のふもとの、標高(ひょうこう)200m~300mのところに、旧石器時代(きゅうせっきじだい)から縄文時代(じょうもんじだい)にかけての石器(せっき)や土器(どき)が、多数出土(しゅつど)する遺跡(いせき)が9か所にまとまってあり、それらをまとめて百花台遺群跡(ひゃっかだいいせきぐん)とよんでいます。これらの遺跡(いせき)では、旧石器時代(きゅうせっきじだい)のさまざまな石器(せっき)のほか、縄文時代(じょうもんじだい)に狩(か)りをするために短い期間に生活をした跡(あと)として、土器(どき)での煮炊き(にたき)や焚(た)き火(び)をおこなった炉(ろ)、動物をつかまえるための落とし穴(あな)などがみつかっています。
また、地層(ちそう)から遠く阿蘇山(あそさん)や鹿児島(かごしま)から飛んできた火山灰(かざんばい)や土石流(どせきりゅう)などが7回積もったことがわかりました。火山灰(かざんばい)は、調べてみると、いつどこの火山が噴火(ふんか)した時の火山灰(かざんばい)かがわかります。ここで積もったいちばん古い火山灰(かざんばい)は、約3万年前の鹿児島の火山が噴火した時のもの(AT火山灰)でした。火山灰(かざんばい)の時期から、その中に埋(う)もれている石器(せっき)や土器(どき)の年代がわかる重要(じゅうよう)な遺跡(いせき)です。
※青文字の用語の解説は、用語集ページへ
遠景
出土した石器
土層のようす
現在の様子 | 現地は、公園や道路、畑になっており、看板等はありません |
---|