伊礼原遺跡(いれいばるいせき)は、縄文時代(じょうもんじだい)・弥生時代(やよいじだい)・古墳時代(こふんじだい)と同じころ、さらにグスク時代から戦前まで約7000年にわたり、人々の生活の跡(あと)がみられるムラです。遺跡(いせき)のある場所は、現在でもまわりに町役場などがある町の中心地にあたります。遺跡(いせき)は、なだらかな丘のふもとから海岸方向へひろがる低地に位置し、近くにはウーチヌカー(湧水/ゆうすい)があります。
発掘調査(はっくつちょうさ)で、炉(ろ)の跡(あと)や建物の柱穴(ちゅうけつ)、床に石が敷かれた住居(たて穴建物)の跡(あと)などがみつかっているほか、低湿地(ていしっち)を利用し、竹で作ったバーキ(ザル)にドングリ(オキナワウラジロガシ)を保存(ほぞん)していた跡(あと)なども発見されています。
出土品(しゅつどひん)として、縄文時代(じょうもんじだい)の早期(そうき)から晩期(ばんき)までのさまざまな土器(どき)が出土(しゅつど)しており、沖縄(おきなわ)の縄文時代(じょうもんじだい)の土器(どき)のほとんどを見ることができます。また、晩期(ばんき)の東北地方の土器(どき)や新潟県(にいがたけん)の姫川(ひめかわ)でとれるヒスイで作った玉、九州の黒曜石(こくようせき)もみつかっており、各地との交流を知るうえでも大切な遺跡(いせき)です。
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遠景
縄文晩期の竪櫛
発掘調査のようす
現在の様子 | 現在は、史跡整備(しせきせいび)をしているため、見学できません。あわせて、博物館(はくぶつかん)も建設中(けんせつちゅう)です。 |
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