佐賀市(さがし)にある、奈良時代(ならじだい)の肥前国(ひぜんのくに、今の佐賀県・長崎県の一部)の役所(やくしょ)の跡(あと)です。このころ、中央政府(ちゅうおうせいふ)からきた役人(やくにん)たちが、政治(せいじ)、裁判(さいばん)、軍事(ぐんじ)、税(ぜい)をあつめる、儀式(ぎしき)などを行うための場所として使われました。発掘調査(はっくつちょうさ)の結果(けっか)、まわりが塀(へい)で囲(かこ)まれていたことや、いろいろな建物(たてもの)が一直線にならんでいることなど、役所(やくしょ)のくわしい形があきらかになりました。また、大量(たいりょう)の瓦(かわら)や土師器(はじき)、須恵器(すえき)のほか、文字が書かれたものや硯(すずり)などの文房具(ぶんぼうぐ)も出土(しゅつど)しており、役人(やくにん)たちが文書(ぶんしょ)をつくるなどの仕事(しごと)を行っていたことがわかっています。
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