船ヶ谷遺跡(ふねがたにいせき)は、和気浜(わきはま)海岸まで約3.5kmの低湿地(ていしっち)にあります。この遺跡(いせき)は、たくさんの出土品(しゅつどひん)があり、縄文時代(じょうもんじだい)の晩期(ばんき)の代表的な遺跡(いせき)として知られています。
発掘調査(はっくつちょうさ)では、縄文時代(じょうもんじだい)の埋甕(うめがめ)やドングリの貯蔵穴(ちょぞうけつ)、川の跡(あと)などがみつかっています。川の跡(あと)から、多量の土器(どき)や石器(せっき)とともに、たくさんの木製品(もくせいひん)が出土(しゅつど)しました。木でつくったものは、ふつうは土のなかで腐ってしまい、残りにくいのですが、川の跡(あと)や低湿地(ていしっち)では、土に水分がたっぷりふくまれているので、腐らずによく残ります。なんでかな?調べてみてね。
川の跡(あと)からは、赤い漆(うるし)をぬった輪(わ)のような木製品や、何に使ったのかわからないさまざまな木製品や木の器(うつわ)、編み籠(あみかご)、綱(つな)、魚をとる網(あみ)なども出土(しゅつど)しました。珍しいものとしては、石や土、木でつくった、お祭り用の人形(ひとがた)があり、祭りの世界をうかがうことができます。こうした豊富な出土品(しゅつどひん)によって、当時の生活文化を知ることのできる重要な遺跡(いせき)です。
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出土漆塗り輪状木製品
木製品出土状況
全景
現在の様子 | 現在は、駐車場になっています。 |
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