旧石器時代(きゅうせっきじだい)、西日本でいちばん広い、石器(せっき)をつくる材料になるサヌカイトという石がとれる場所で、石器(せっき)をつくっていた遺跡(いせき)です。遺跡(いせき)は、高松市(たかまつし)と坂出市(さかいでし)の境(さかい)にある、標高(ひょうこう)407mの台地(だいち)の上にあります。82万㎡という広い範囲(はんい)に、ヤリの先につける石器(せっき)や、石器づくりの材料になる細長い石、石器づくりで失敗した石のカケラなど、さまざまな石器(せっき)が出土(しゅつど)しました。
当時の人々は、狩(か)りのえものを追いかけて、移動(いどう)しながら生活をしていました。石器(せっき)の材料になる石がとれる場所は、生活するのにいちばんよい場所なので、四国だけでなく、中国地方や近畿(きんき)地方など、遠い所からもやって来て、ここで石器(せっき)をつくりました。彼らは、瀬戸内技法(せとうちぎほう)という瀬戸内地方に特有の技術(ぎじゅつ)を使って、同じ特徴(とくちょう)をもつ石器(せっき)をつくりました。瀬戸内技法(せとうちぎほう)でつくった石器「国府型ナイフ形石器(こうがたないふせっき)」は、北陸(ほくりく)地方、関東(かんとう)地方、東北(とうほく)地方まで広まります。
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国府型ナイフ形石器など
遠景
分布調査のようす
現在の様子 | 現在は、自衛隊(じえいたい)の演習地(えんしゅうち)になっており、見学には許可が必要です |
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