香川県

紫雲出山遺跡

しうでやまいせき

所在地香川県三豊市詫間町積451-1外部リンクGooglemap

主な時代弥生時代

香川県(かがわけん)の西北、荘内(しょうない)半島の紫雲出山(しうでやま/352.4m)の山頂(さんちょう)にある遺跡(いせき)です。弥生時代中期(やよいじだいちゅうき)に、瀬戸内海(せとないかい)の島々の高い所にムラがあらわれ、弥生時代(やよいじだい)の終わりには姿を消します。山の上は、瀬戸内海(せとないかい)のながめは素晴らしいのですが、米づくりには向かない場所なので、特別な役目をもったムラではないかと考えられます。こういう遺跡(いせき)は、高地性集落(こうちせいしゅうらく)とよばれ、何のためのムラなのか、今でも研究が続いています。
紫雲出山遺跡(しうでやまいせき)は、発掘調査(はっくつちょうさ)で、建物の跡(あと)かもしれない石列(せきれつ)や貝塚(かいづか)がみつかり、多くの土器(どき)や石器(せっき)、骨角器(こっかくき)、鉄器(てっき)が出土(しゅつど)しました。石器(せっき)の中心は矢じり、剣(けん)、ヤリなどで、狩(か)りの道具でもありますが、人間同士が戦うための武器(ぶき)の特徴(とくちょう)も持っています。発掘調査(はっくつちょうさ)で、朝鮮半島(ちょうせんはんとう)南部の特徴(とくちょう)をもつ住居(たて穴建物)1軒(けん)と倉庫(そうこ)の高床建物(たかゆかたてもの)1棟(とう)がみつかりました。高地性集落(こうちせいしゅうらく)は、高い山の上にあって不便ではありますが、見晴らしがよいので、「海を見はるためのムラ」だったと考えられます。

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  • 紫雲出山からの眺望

    紫雲出山からの眺望

  • 復元建物

    復元建物

  • 遠景

    遠景

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