高松(たかまつ)平野の東、久米池(くめいけ)丘陵の尾根(おね)の上にある、4世紀初めの前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)です。全長は75mで、後円部(こうえんぶ)に2つのたて穴式石室(たてあなしきせきしつ)が並んでいました。1号石室(せきしつ)では、2人分の頭の骨(ほね)の間から、赤く塗(ぬ)られた鍬形石(くわがたいし)2、ガラス小玉、ヒスイのくだ玉・まが玉が出土(しゅつど)しました。その他にも、中国製の銅鏡(どうきょう)1・鉄の剣(けん)5・大刀(たち)1・壺(つぼ)2も出土(しゅつど)しました。2号石室(せきしつ)からは、鉄の剣(けん)1・鉄の斧(おの)1・鉄の矢じり1・ヤリガンナ1・小玉2・とても大きな鉄の矢じりのような鉄器1が出土(しゅつど)しました。前方部(ぜんぽうぶ)が長いことと、2つの埋葬施設(まいそうしせつ)が並ぶのは、香川県(かがわけん)の前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)の特徴(とくちょう)です。
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空から見た全景(発掘調査当時)
1号石槨(せっかく)の壁積み
1号たて穴式石槨(せっかく)