観音寺丸山古墳(かんのんじまるやまこふん)は、観音寺市(かんのんじし)の北西部、丸山の山頂(さんちょう)にある丸山神社の境内(けいだい)にある、古墳時代中期(こふんじだいちゅうき)の大きな円墳(えんぷん/直径35m)です。古墳(こふん)からは、燧灘(ひうちなだ)の長い砂浜が見える、見晴らしのよい場所です。古墳(こふん)は、横穴式石室(よこあなしきせきしつ)をもっています。神社の境内(けいだい)をつくる工事で少し壊(こわ)されていますが、ドーム形の天井をもつ正方形の石室(せきしつ)のようです。これは、北部九州の古い横穴式石室(よこあなしきせきしつ)によく似ています。石室(せきしつ)には、阿蘇石(あそいし)とよばれる熊本県(くまもとけん)でとれる石をくりぬいて作った舟形石棺(ふながたせっかん)がおかれています。横穴式石室(よこあなしきせきしつ)の形や、運ばれてきた阿蘇石(あそいし)の石棺(せっかん)は、観音寺(かんのんじ)地域と北部九州とが、瀬戸内海(せとないかい)の海上交通(かいじょうこうつう)でつながっていたことを示しています。
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横穴式石室(よこあなしきせきしつ)
刳(く)り抜(ぬ)き式舟形石棺