朝倉古墳(あさくらこふん)は、土佐(とさ)三大古墳(こふん)の一つです。高知平野(こうちへいや)の西の端(はし)にあり、高知県(こうちけん)では最後の大型古墳(こふん)です。横穴式石室(よこあなしきせきしつ)は全長約8.3m、天井(てんじょう)までの高さは約2.5mもあり、大きな岩を組みあわせて作られています。とくに、いちばん奥(おく)の石は巨大です。この石室(せきしつ)は、「角塚(かくづか)型」とよばれるタイプのもので、広島県(ひろしまけん)、山口県(やまぐちけん)、和歌山県(わかやまけん)などにも見られ、古墳時代(こふんじだい)が終わろうとしている7世紀ころに、朝倉古墳(こふん)に葬(ほうむ)られた人が、各地の人々とつながっていたことを示しています。明治時代(めいじじだい)によろい・かぶとや馬具(ばぐ)などがみつかったとされています。高知平野(こうちへいや)全体を支配(しはい)していた人の古墳(こふん)と考えられます。
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石室の入口
須恵器が出土したときのようす
石室内から
現在の様子 | 現地は見学できますが、墳丘(ふんきゅう)に登ったり、石室(せきしつ)の中に入ることはできません |
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