吉野川(よしのがわ)上流の、標高(ひょうこう)320mという高い所につくられた前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)です。県西部で、たった一つの前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)であり、墳丘(ふんきゅう)全体が積(つ)み石で作られているところに特徴(とくちょう)があります。後円部(こうえんぶ)には、たて穴式石室(たてあなしきせきしつ)がつくられています。石室(せきしつ)は、横の壁(かべ)がだんだん内側にせり出していて、天井石(てんじょういし)を使わない、合掌(がっしょう)式というめずらしいつくりです。この石室(せきしつ)からは、銅鏡(どうきょう)や鉄器(てっき)などが出土(しゅつど)しています。4世紀に作られたものと考えられています。
※青文字の用語の解説は、用語集ページへ
近景
たて穴式石室
遠景