讃岐山地(さぬきさんち)からのびる尾根(おね)の上に作られた前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)です。墳丘(ふんきゅう)の長さは54mで、後円部(こうえんぶ)にたて穴式石室(たてあなしきせきしつ)があります。墳丘(ふんきゅう)には円筒埴輪(えんとうはにわ)がめぐり、石室(せきしつ)のまわりには家形・盾(たて)形・靫(ゆき)形などの埴輪(はにわ)を並べていました。石室(せきしつ)の内部には、石棺(せっかん)が置かれていました。県内でたった一つだけの、石をくりぬいて作った石棺(せっかん)で、その石材は香川県(かがわけん)さぬき市の石です。石棺(せっかん)は、蓋石(ふたいし)がなくなるほどの盗掘(とうくつ)を受けていましたが、銅鏡(どうきょう)やアクセサリー・鉄器(てっき)などが出土(しゅつど)しています。この古墳(こふん)は、道路の建設予定地(けんせつよていち)でおこなわれた発掘調査(はっくつちょうさ)で発見されました。調査(ちょうさ)が終わったら壊(こわ)して道路をつくる計画でしたが、その重要性から、道路をトンネルにして、古墳(こふん)は保存(ほぞん)されました。
※青文字の用語の解説は、用語集ページへ
空から見た遺跡
石棺が見つかった埋葬施設
石棺のようす
現在の様子 | 高速道路の路線上にあるため、公開日のみ見学可能です。 |
---|