吉野川(よしのがわ)の北岸にある、横穴式石室(よこあなしきせきしつ)をもつ円墳(えんぷん)です。古墳(こふん)は、野村八幡神社(のむらはちまんじんじゃ)の境内(けいだい)にあり、墳丘(ふんきゅう)は神社の本殿(ほんでん)を作るときにけずられていますが、直径29~30m、高さ6mの大きさがあります。横穴式石室(よこあなしきせきしつ)は、玄室(げんしつ)の平面の形が太鼓(たいこ)のような形になる、この地域に特徴的(とくちょうてき)な「段の塚穴型(だんのつかあながた)」の石室(せきしつ)です。石室の奥(おく)に、大きな板石で作った石棚(いしだな)があるのも、この地域の特徴(とくちょう)です。石室(せきしつ)の前面では、石室(せきしつ)の石が動いているため、石室(せきしつ)は現状(げんじょう)の9mよりさらに3mほど長くなるようです。採集(さいしゅう)された遺物(いぶつ)から、6世紀に作られた古墳(こふん)だと考えられます。
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