米代川(よねしろがわ)の河口近くの台地にある、縄文時代前期(じょうもんじだいぜんき)のムラの跡(あと)です。長さが30m以上のものをふくめ、長くて大きなたて穴建物跡が4軒(けん)あり、そのまわりに40軒(けん)ものふつうの住居とみられる大きさのたて穴建物跡があります。大型のたて穴建物は、集会場のような特別な建物で、ふつうの大きさのたて穴建物が住居だったと考えられます。また、台地のはしには、貯蔵(ちょぞう)用と考えられる穴(あな)が数多くみつかりました。
穴(あな)のなかには、ムラに暮(く)らした人々が食べたヤマトシジミやカワシンジュガイなどの貝がらや、ニシンやウグイ、フナ、サケなどの魚の骨(ほね)がすてられていて、当時のくわしい食料の内容を知ることができます。また、貯蔵(ちょぞう)用の穴(あな)の間には縄文時代晩期(じょうもんじだいばんき)の墓(はか)があり、そのなかから完全(かんぜん)な形の土偶(どぐう)がみつかりました。
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調査のようす
みつかった貯蔵穴
出土した土偶
現在の様子 | 現地は、能代市立竹生小学校の東約1㎞の畑地のなかに保存され、見学可能です。現地には案内看板があります |
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