西ノ前遺跡(にしのまえいせき)は、小国川(おぐにがわ)のほとりにある丘の先端(せんたん)につくられた、縄文時代中期(じょうもんじだいちゅうき)の大きなムラです。住居(たて穴建物)9軒(けん)と、200基(き)以上の土坑(どこう)や多数のピット(ちいさい穴)、土器(どき)の捨(す)て場などがみつかりました。住居(たて穴建物)のなかには、長さ10mを超(こ)える大型(おおがた)のものが3軒(けん)ありました。土坑(どこう)のうち、フラスコの形をしたものは、食べ物をためておく穴(あな)だと考えられます。遺跡(いせき)からは、土器(どき)、土製品(どせいひん)、石器(せっき)、石製品(せきせいひん)などがたくさん出土(しゅつど)しました。土偶(どぐう)は48点もみつかりました。土偶(どぐう)は1点だけが、完全な形で出土(しゅつど)しました。それはとてもみごとな土偶(どぐう)で、「縄文(じょうもん)の女神(めがみ)」と呼(よ)ばれ、国宝(こくほう)に指定(してい)されました。
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254号土坑調査状況
空から見た遺跡(いせき)
縄文の女神【国宝】
現在の様子 | 現在は、遺跡公園(いせきこうえん)として整備(せいび)され、見学できます |
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