1985年の発掘調査(はっくつちょうさ)で、6世紀を中心とする古墳時代後期(こふんじだいこうき)のムラであることがわかりました。調査では、住居と考えられる平地式建物(へいちしきたてもの)14軒(けん)、高床倉庫(たかゆかそうこ)と考えられるほったて柱建物2軒(けん)の他、川の跡(あと)や田んぼの畦(あぜ)、溝(みぞ)、田んぼにひく水をせきとめる施設(しせつ)などがみつかり、1987年に国の史跡(しせき)に指定されました。遺跡(いせき)の場所は、土に水分を多くふくむ低湿地(ていしっち)だったため、建物の柱や建築(けんちく)の材料(ざいりょう)、木製(もくせい)の農具(のうぐ)などが水につかった状態で腐(くさ)らずに、たくさん残っていました。木製(もくせい)の農具(のうぐ)には鋤(すき)、鍬(くわ)、田下駄(たげた)、鎌(かま)の柄(え)、杵(きね)などがあり、弓(ゆみ)、矢(や)、下駄(げた)、はた織(お)りの道具(どうぐ)の一部などの木製(もくせい)の生活の道具(どうぐ)も出土(しゅつど)しました。また、焼(や)けたコメ、クルミ、桃(もも)の種(たね)などの食べ物もたくさんみつかっています。古墳時代(こふんじだい)の暮(く)らしを知ることができる遺跡(いせき)です。
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近景
西沼田遺跡で学習する子どもたち
出土した木製品
現在の様子 | 現在は、史跡公園(しせきこうえん)として整備(せいび)され、ガイダンス施設(しせつ)があります。いつでも見学できます |
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