米づくりが日本列島各地(にほんれっとうかくち)に広がる中であらわれた、北陸(ほくりく)を代表する弥生時代(やよいじだい)のムラです。ムラは、小さな川をはさんで両岸(りょうぎし)に濠(ほり)をめぐらせ、生活する場所と墓地(ぼち)を分けてつくられました。出土品(しゅつどひん)には、土器(どき)や石器(せっき)の他、木で作られた道具がたくさん見つかっています。特に、美しい形の木のうつわやスプーン、ヒスイ製のまが玉、碧玉(へきぎょく)で作られたとても小さいくだ玉からは、もの作りを盛(さか)んに行っていたことがわかります。また、ほかの地域(ちいき)から持ちこまれた土器(どき)や石器(せっき)もみられることから、多くの地域(ちいき)の人々と交流していたことがわかります。さらに、全国初となる柄(え)の付いた磨製(ませい)の石剣(せっけん)、シカをえがいた土器(どき)、鳥や剣(けん)、魚の形をまねてつくられた木の道具など、特別なものも多くみつかっています。最近では、国内最古(さいこ)の柄付(えつき)鉄製(せい)ヤリガンナの発見が話題となりました。
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遠景
環濠(かんごう)を掘りおこしているようす
出土品(しゅつどひん)
現在の様子 | 現地には、標石(ひょうせき)があります |
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