梯(かけはし)川が流れる平野(へいや)をのぞむ丘(おか)に築(きず)かれた、60基(き)以上の古墳(こふん)からなる古墳群(こふん)です。古墳時代(こふんじだい)の前半期を中心とする古墳(こふん)からは、副葬品(ふくそうひん)として鉄で作られた武器(ぶき)や工具(こうぐ)、櫛(くし)や首かざりなどのアクセサリーがみつかっています。さらに、これらの古墳群(こふんぐん)よりも新しい飛鳥時代(あすかじだい)には、細かくていねいに作られた切り石(きりいし)を積んでつくられた横穴式石室(よこあなしきせきしつ)をもつ古墳(こふん)が3基(き)みられます。その中でも12号墳(ふん)の石室(せきしつ)は、天井(てんじょう)がアーチ形となる珍(めずら)しいタイプで、朝鮮半島(ちょうせんはんとう)の王の墓(はか)に似ていることが話題となりました。朝鮮半島(ちょうせんはんとう)の王族と交流した有力者(ゆうりょくしゃ)の古墳(こふん)かもしれません。
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遠景
36号墳
アーチ形天井(12号墳 石室)
現在の様子 | 現地は、河田山12号墳(こうだやま12ごうふん)が、史跡公園として整備されています |
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