遺跡(いせき)は、幅(はば)が約40mもある大きな岩壁(がんぺき)の下にあります。岩陰(いわかげ)のすみから、縄文時代(じょうもんじだい)の終わりごろの人骨(じんこつ)がたくさん集められた状態でみつかりました。人骨(じんこつ)は、2つに分かれていて、第1号墓(いちごうぼ)は、20人以上の骨(ほね)がありました。ほぼ大人だけが集められており、岩壁(がんぺき)のそばに頭を置いて、その前に体の骨(ほね)が置かれていました。抜歯(ばっし)している人骨(じんこつ)や、赤い色がついていた人骨(じんこつ)もありました。第2号墓(にごうぼ)は、30人以上の人骨(じんこつ)があり、ほとんどが子どもの骨(ほね)でした。子どもは、頭の骨(ほね)を2つにわり、その中に体の骨(ほね)をまとめて入れていました。これらは、縄文時代(じょうもんじだい)の埋葬(まいそう)としてはとてもめずらしく、すでに埋葬(まいそう)されていた骨(ほね)をここに集めて埋(う)めなおしたものと考えられます。
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全景
発掘調査のようす
人骨が出土した状況
現在の様子 | 現地には説明板があり、柵(さく)越しに見学できます |
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