古墳時代後期(こふんじだいこうき)にきずかれた全長100mの前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)で、巨大な石を積み上げて横穴式石室(よこあなしきせきしつ)をつくっています。横穴式石室(よこあなしきせきしつ)の全長は19.4mもあり、奈良県(ならけん)の石舞台古墳(いしぶたいこふん)とほぼ同じ大きさです。石室(せきしつ)の中には、貝殻石灰岩(かいがらせっかいがん)をくり抜いてつくった石棺(せっかん)と、土を焼いてつくった陶棺(とうかん)、そして木棺(もっかん)も置かれていたと考えられ、何回かの埋葬(まいそう)があったようです。盗掘(とうくつ)されているため、遺体(いたい)と共に入れられた品々の多くは失われていますが、鳳皇(ほうおう)の頭をかたどり金をはった刀の柄飾(つかかざ)り、馬具(ばぐ)、鉄製品(てつせいひん)、玉や土器(どき)などが残されていました。
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横からみたこうもり塚古墳(右側が後円部)
鳳皇の頭をかたどった大刀の柄飾り
横穴式石室とその中に納められた石の棺