浜田市(はまだし)の西に広がる周布(すふ)平野を見下ろす低い丘の上につくられた前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)です。全長が74mあり、石見(いわみ)地方で2番目に大きな古墳(こふん)です。発掘調査(はっくつちょうさ)されていないので埋葬施設(まいそうしせつ)はわからないのですが、古墳(こふん)のしゃ面にはふき石(ふきいし)があり、埴輪(はにわ)が立てられていたものと考えられます。埴輪(はにわ)の特徴(とくちょう)から、古墳時代(こふんじだい)の中ごろ(4世紀後半~5世紀初頭)のものと考えられます。
石見(いわみ)地方では、わりと広い平野にあり、近くには6世紀前半の北部九州の影響(えいきょう)を受けた横穴式石室(よこあなしきせきしつ)があっためんぐろ古墳(こふん)などもあって、浜田市(はまだし)のあたりの広い範囲(はんい)を代表する豪族(ごうぞく)の墓(はか)と考えられます。
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空中写真
前方部から見た周布古墳全景
発掘調査で出てきた葺石の様子