有珠湾(うすわん)の小島で発見された縄文時代晩期(じょうもんじだいばんき)から続縄文時代(ぞくじょうもんじだい)の遺跡(いせき)で、墓(はか)や貝塚(かいづか)などが見つかっています。ここの墓(はか)は、埋葬(まいそう)した人をもう一度ほうむり直していることが特徴(とくちょう)です。
墓(はか)から出土(しゅつど)した人骨(じんこつ)の手首のところで、沖縄(おきなわ)周辺でしかとれないイモガイで作ったうで輪がみつかり、北海道と西日本の間で交流があったことを示しています。本州の弥生文化(やよいぶんか)と同じような埋葬(まいそう)の方法や出土品(しゅつどひん)、北海道独自(どくじ)の続縄文文化(ぞくじょうもんぶんか)、恵山文化(えさんぶんか)特有のクマの姿(すがた)をほった骨(ほね)製のスプーン、骨(ほね)製の銛(もり)先などの骨角器(こっかくき)がたくさん発見されていることもこの遺跡(いせき)の特色で、続縄文文化(ぞくじょうもんぶんか)と弥生文化(やよいぶんか)をつなぐ貴重な遺跡(いせき)といえます。
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全景
クマの姿が彫刻されたスプーン
男女が合葬された墓(7号墳)