多摩川(たまがわ)の左岸にある武蔵野台地(むさしのだいち)に、5世紀前半につくられた帆立貝形古墳(ほたてがいがたこふん)で、全長82m、高さ10mです。13基(き)の古墳(こふん)からなる野毛古墳群(のげこふんぐん)の中心になる古墳(こふん)です。墳丘(ふんきゅう)の頂上には、4つの棺(ひつぎ)が発見されました。明治時代に発見された箱形石棺(はこしきせっかん)からは、非常に多くの石製模造品(せきせいもぞうひん)が出土(しゅつど)しています。中心になる棺(ひつぎ)は、丸太をくりぬいて作った割竹形木棺(わりたけがたもっかん)で、鉄製(てつせい)の武器(ぶき)や銅鏡(どうきょう)のほか、多くの品が副葬(ふくそう)されていました。さらに、墳丘(ふんきゅう)部には、円筒埴輪(えんとうはにわ)が立て並べられており、古墳(こふん)の主(あるじ)の大きな力をうかがうことができます。
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柵形埴輪
野毛大塚全景(復元)
4つの棺
現在の様子 | 古墳は野毛公園内に復元保存され、古墳上に上ることが可能。近くに案内板等もある。遺跡近くには、等々力渓谷もあり、等々力渓谷3号横穴墓の保存公開施設の見学が可能です。 |
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