乙訓<おとくに/いまの向日市(むこうし)、長岡京市(ながおかきょうし)、大山崎町(おおやまさきちょう、京都市(きょうとし)の一部)>とよばれる場所には、さまざまな支配者(しはいしゃ)たちの墓(はか)が多く残されていて、乙訓古墳群(おとくにこふんぐん)とよばれています。今回は、このなかから2つの古墳(こふん)を紹介(しょうかい)しましょう。恵解山古墳(いげのやまこふん)は、たくさんの鉄(てつ)の矢じりや剣(けん)がみつかったことで有名です。かわいい水鳥埴輪(はにわ)も出土(しゅつど)しています。現在、古墳(こふん)は元の形に復元(ふくげん)されており、JR京都線の電車の中からも見ることができます。物集女車塚古墳(もずめくるまづかこふん)からは、金でメッキされた冠(かんむり)や馬具(ばぐ)がみつかりました。限られた日しか墓(はか)のなかには入ることができませんが、スマートフォンのアプリを使って、当時のようすを体験(たいけん)することができます。ぜひ現地に行き、古墳時代(こふんじだい)の雰囲気(ふんいき)を感じてみてください。
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物集女車塚古墳の全景
真上から見た恵解山古墳
恵解山古墳から出土した水鳥埴輪
現在の様子 | 現在、古墳群(こふんぐん)のうち、天皇の杜古墳(てんのうのもりこふん/京都市)、物集女車塚古墳(もずめくるまづかこふん/向日市)、恵解山古墳(いげのやまこふん/長岡京市)、今里大塚古墳等(いまざとおおつかこふん/長岡京市)は、史跡整備(しせきせいび)されており、見学できます |
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