安濃川(あのうがわ)の右岸(うがん)の台地(だいち)の上につくられたとても大きな方墳(ほうふん)です。一辺60mの墳丘(ふんきゅう)の北側と南側に造出(つくりだし)がともない、造出(つくりだし)も含(ふく)めた全長は81mもあります。方墳(ほうふん)としては全国でもトップクラスの大きさで、その変わった形から「双方中方墳(そうほうちゅうほうふん)」とよぶ人もいます。墳丘(ふんきゅう)は2段につくられており、表面にはふき石が見られます。古墳(こふん)の頂上(ちょうじょう)に立つと、大変見晴らしがよく、正面(しょうめん)には数百の古墳(こふん)が集まる長谷山(はせやま)がそびえています。発掘調査(はっくつちょうさ)が行われたことはありませんが、墳丘(ふんきゅう)や周壕(しゅうごう)から須恵器(すえき)と呼(よ)ばれる焼物(やきもの)や、盾(たて)の形をした埴輪(はにわ)などがひろわれており、5世紀前半代につくられた古墳(こふん)と考えられています。
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