大和盆地(やまとぼんち)の西部にある馬見丘陵(うまみきゅうりょう)につくられた馬見古墳群(うまみこふんぐん)は、古墳時代中期(こふんじだいちゅうき)を中心につくられた古墳群(こふんぐん)です。全長約220mの前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)の巣山古墳(すやまこふん)をはじめ、大小の古墳(こふん)がたくさん作られました。
ナガレ山古墳(ながれやまこふん)はその1つで、墳丘(ふんきゅう)の全長約105mの前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)です。墳丘(ふんきゅう)からは、ふき石と円筒埴輪(えんとうはにわ)の列がみつかりました。墳丘(ふんきゅう)の東側では、古墳(こふん)にのぼる通路(つうろ)も確認(かくにん)されています。埋葬施設(まいそうしせつ)は発掘調査(はっくつちょうさ)がおこなわれていないのでわかりませんが、出土(しゅつど)した土器(どき)や埴輪(はにわ)から、5世紀前半ごろにつくられた古墳(こふん)です。
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美しく整備されたナガレ山古墳
東側から見た巣山古墳(すやまこふん)
巣山古墳(すやまこふん)の出島状の遺構(いこう)
現在の様子 | 現在は、古墳群の一部が史跡公園「馬見丘陵公園」として整備され、見学できます |
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