山津照神社古墳(やまつてるじんじゃこふん)は、山津照神社(やまつてるじんじゃ)の北、天野川(あまのがわ)をみおろす位置につくられた古墳(こふん)です。古墳(こふん)は、一部がこわされていますが、全長が63mです。埋葬施設(まいそうしせつ)は横穴式石室(よこあなしきせきしつ)で、内部に石棺(せっかん)がおさめられていると考えられています。
1882(明治15)年に、神社の建物の工事をおこなった際に、埋葬施設(まいそうしせつ)が開けられ、内部から3枚の銅鏡(どうきょう)などの豪華(ごうか)な副葬品(ふくそうひん)が出土(しゅつど)しました。そのなかには、鴨稲荷山古墳(かもいなりやまこふん)と共通するものもみられ、この古墳(こふん)の主(ぬし)も継体大王(けいたいだいおう)との関係が注目されます。また、墳丘(ふんきゅう)からは円筒埴輪(えんとうはにわ)が出土(しゅつど)しています。これら出土品(しゅつどいひん)の年代から、古墳(こふん)は6世紀前半につくられたものと考えられます。
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墳丘のようす
出土した「五鈴鏡」
「金銅製 冠」の破片(はへん)
現在の様子 | 現地は、神社の境内(けいだい)にあり、案内板があります |
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