大岩山古墳群(こふんぐん)は、弥生時代(やよいじだい)の銅鐸(どうたく)が24個も出土(しゅつど)したことで知られる大岩山(おおいわやま)から西側の平野にあります。もとは20基(き)以上の古墳(こふん)からなる古墳群(こふんぐん)でしたが、現在残っているのは8基(き)だけで、残った古墳(こふん)はすべて国の史跡(しせき)に指定されています。甲山古墳(かぶとやまこふん)は直径30m以上の円墳(えんぷん)で、大型の横穴式石室(よこあなしきせきしつ)をもっています。石室(せきしつ)には、熊本県(くまもとけん)宇土半島(うとはんとう)でとれた石をくりぬいてつくった家形(いえがた)の石棺(せっかん)がおさめられていました。円山古墳(まるやまこふん)は直径約28mの円墳(えんぷん)で、大型の横穴式石室(よこあなしきせきしつ)をもっています。石室には、ここでも熊本県宇土半島の石をくりぬいてつくった家形石棺があり、その奥には、奈良県と大阪府の境にある二上山(にじょうざん)の石を組みあわせてつくった石棺が安置されていました。いずれの古墳(こふん)も6世紀前半につくられたと推定されます。
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大岩山古墳群から琵琶湖を望む
「くり抜き式 家形石棺」(円山古墳)
「組合式 家形石棺」(円山古墳)
現在の様子 | 現在、円山古墳(まるやまこふん)、甲山古墳(かぶとやまこふん)、天王山古墳(てんのうざんこふん)は、桜生史跡公園内で復元保存(ふくげんほぞん)されています。その他の古墳(こふん)も、整備(せいび)されています |
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