宇宿貝塚(うしゅくかいづか)は、1933(昭和8)年に海岸の砂丘で発見された、奄美大島(あまみおおしま)を代表する遺跡(いせき)です。この遺跡(いせき)からは、縄文時代中期(じょうもんじだいちゅうき 5500年前)から中世(ちゅうせい 13世紀頃)まで、いくつもの時代にわたり人々が生活を行った跡(あと)があり、縄文時代(じょうもんじだい)の終わり頃の石組みの住居(たて穴建物)の跡(あと)や貝塚(かいづか)、弥生時代(やよいじだい)の墓(はか)、13世紀ごろのグスク時代のV字形の溝(みぞ)、中世(ちゅうせい)の墓(はか)などがみつかりました。貝塚(かいづか)からは、近くの海でとれる貝や魚のほか、リュウキュウイノシシ、シイノミなど森でとれるものもみつかっています。ゆたかな海の幸と山の幸にいろどられた南の島の人々の食卓が想像(そうぞう)されますね。20~25才くらいの女性と赤ちゃんが葬(ほうむ)られていた弥生時代(やよいじだい)の墓(はか)からは、女性が首飾りとして身につけていたガラス製の玉などが46個みつかっていて、当時のファッションを知ることができます。
※青文字の用語の解説は、用語集ページへ
近景
貝塚の一部をそのまま保存
調査時のようす
現在の様子 | 現在は、史跡公園として整備されています |
---|