鹿児島県

広田遺跡

ひろたいせき

所在地鹿児島県熊毛郡南種子町平山2563-1他外部リンクGooglemap

主な時代古墳時代並行期

弥生時代(やよいじだい)の終わり頃(3世紀)から7世紀にかけて、種子島(たねがしま)の広田海岸につくられた墓地(ぼち)で、158人分以上の人骨(じんこつ)が発掘(はっくつ)されています。埋葬(まいそう)された人骨(じんこつ)のほとんどは、サンゴ礁(しょう)でとれる大型の巻貝(まきがい)で作られた、美しい貝のアクセサリーを身に着けていました。大きく白い貝の腕輪(うでわ)を何十個もはめた人、無数の小さな貝を連ねて首かざりにした人、幾何学文(きかがくもん)が彫(ほ)り込まれた貝符(かいふ)や竜佩(りゅうはい)で身を飾(かざ)った人など、さまざまな装(よそお)いの人々が発掘(はっくつ)されました。出土(しゅうど)した貝のアクセサリーの総数は4万4,000点をこえ、日本で一番多いです。それらのアクセサリーはとても美しいもので、国の重要文化財(じゅうようぶんかざい)に指定されています。また、発掘(はっくつ)された人骨(じんこつ)をしらべた結果、大人の男性で平均約150cmと、とても背が低い人たちであったことや、独特(どくとく)の抜歯(ばっし)の風習(ふうしゅう)をもつことなどもわかりました。古代(こだい)の南西諸島で流行した、サンゴ礁(しょう)でとれる貝殻(かいがら)を利用して身を装(よそお)うファッション文化。広田遺跡は、そうした貝のファッション文化の、一番はなやかなものです。

青文字の用語の解説は、用語集ページ

  • 広田遺跡公園

    広田遺跡公園

  • 北区1号墓 検出状況(2005年度調査)

    北区1号墓 検出状況(2005年度調査)

  • 貝のアクセサリー(国重要文化財)

    貝のアクセサリー(国重要文化財)

戻る
error: コンテンツは保護されています
ページトップへ戻る