対馬(つしま)の東海岸(かいがん)に位置する縄文時代(じょうもんじだい)の貝塚(かいづか)で、約5000年前の縄文時代中期(じょうもんじだいちゅうき)から後期(こうき)を中心に、土器(どき)や石器(せっき)、骨角器(こっかくき)などが発見されています。石器(せっき)は、未完成品をふくめた打製石斧(だせいせきふ)が約300本出土(しゅつど)しており、石斧(いしおの)をつくり、他のムラにも配ったりしていたと考えられます。また、貝塚(かいづか)には50種類の貝と、魚の骨(ほね)、鳥の骨(ほね)、海獣(かいじゅう)の骨(ほね)、動物の骨(ほね)などがふくまれており、400点以上の骨角器(こっかくき)が出土(しゅつど)しています。この中には、クジラなどの大型(おおがた)の海獣(かいじゅう)をつかまえるために作られた漁具(ぎょぐ)をはじめ、つり針、魚を刺(さ)したり突(つ)いたりする道具などが出土(しゅつど)しており、縄文時代(じょうもんじだい)の九州から朝鮮半島(ちょうせんはんとう)の漁(りょう)の方法を調べる上で、貴重(きちょう)な資料(しりょう)です。
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近景
出土した装飾品(そうしょくひん)
出土した土器片(どきへん)
現在の様子 | 現地は、パチンコ店(閉店)となっていて、遺跡(いせき)の案内板等はありません |
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