丸亀平野(まるがめへいや)の南東の丘の上に、4世紀中ごろに作られた、この時期の香川県(かがわけん)でいちばん大きな前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)です。古墳(こふん)の全長は約98.8mで、四国で第3位の大きさです。墳丘(ふんきゅう)には、ふき石(ふきいし)と円筒埴輪(えんとうはにわ)があり、石をくりぬいた石棺(せっかん)をもっています。くりぬき式の石棺(せっかん)は、日本列島(れっとう)でいちばん古いものです。3つの棺(ひつぎ)は、いずれも北向きにおかれていますが、第1号石棺(せっかん)からは中国製の銅鏡(どうきょう)、刀など鉄製の武器(ぶき)、石釧(いしくしろ)、くだ玉、まが玉、第2号石棺(せっかん)からは、日本製の銅鏡(どうきょう)、鉄製の武器(ぶき)、くだ玉、第3号石棺(せっかん)からは日本製の銅鏡(どうきょう)、鉄の剣(けん)が出土(しゅつど)しました。この古墳(こふん)が現れた後、県内の前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)は、香川県(かがわけん)ならではの特色(とくしょく)が薄(うす)れていきます。ヤマト政権との関係が密接(みっせつ)になったためでしょう。
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1号石棺表示
墳頂部後円部から
墳頂部前方部から