新井田川(にいだがわ)の左の岸にある、縄文時代前期(じょうもんじだいぜんき)から弥生時代前期(やよいじだいぜんき)のムラです。「是川石器時代遺跡(これかわせっきじだいいせき)」は、堀田遺跡(ほったいせき)、一王寺遺跡(いちおうじいせき)、中居遺跡(なかいいせき)の3つの遺跡(いせき)をまとめた呼(よ)び名です。
これまでの発掘調査(はっくつちょうさ)で、住居(たて穴建物)の跡(あと)や土坑墓(どこうぼ)、木の実のアクぬきなどをする水辺の作業場(さぎょうば)、いろいろなものをすてた場所、まつりをした場所などが見(み)つかっています。
中居遺跡(なかいいせき)の低湿地(ていしっち)には沢(さわ)があり、そこにつくられたすて場(ば)から、トチやクルミといった木の実の殻(から)をはじめ、さまざまな動物の骨(ほね)や魚の骨(ほね)、貝がらなどが見つかりました。また、土器(どき)や石器(せっき)、土偶(どぐう)のほかに、漆(うるし)をぬった容器(ようき)やカゴ、櫛(くし)やうで輪(わ)など、さまざまな木の道具が出土(しゅつど)しています。
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空から見た是川石器時代遺跡
漆(うるし)ぬりの樹皮製容器
すて場(一王寺遺跡)