本州(ほんしゅう)で、一番北につくられた前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)です。ふき石や濠(ほり)をそなえ、古墳(こふん)の上には円筒埴輪(えんとうはにわ)や朝顔形埴輪(あさがおがたはにわ)のほか、ウマ、ニワトリ、イノシシ、人物などの形をつくった埴輪(はにわ)がたてられていました。古墳(こふん)にほうむられた人物については、長い間よくわかっていませんでしたが、古墳(こふん)の近くにあるムラの発掘調査(はっくつちょうさ)がおこなわれた結果、日本列島の北と南の物資(ぶっし)のやりとりをした有力者(ゆうりょくしゃ)と考えられています。後円部(こうえんぶ)には、1本のスギの木が生えていて、角塚(つのづか)古墳(こふん)のシンボルになっています。また、地元(じもと)に伝わる民話(みんわ)の舞台(ぶたい)にもなっていて、地域の人たちから親しまれている古墳(こふん)です。
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空から見た角塚古墳
調査で見つかった円筒埴輪
調査で見つかった形象埴輪 左から、ニワトリ・ウマ・朝顔形埴輪