宮戸(みやと)島にあるムラが作られた縄文時代前期(じょうもんじだいぜんき)から弥生時代中期(やよいじだいちゅうき)の遺跡(いせき)です。数百~千年ごとにムラの場所を変えて、生活をしていました。
この遺跡(いせき)からは、住居(たて穴建物)の跡(あと)だけではなく、貝塚(かいづか)とよばれる昔の人が食べた貝や動物の骨(ほね)などがすてられた場所が、広い範囲(はんい)に広がって見(み)つかりました。そこからは、アサリなどの貝がらや、鹿(しか)の角を使って作られた針(はり)や、ヤス・銛(もり)とよばれる魚をつかまえる道具などがたくさん見(み)つかりました。さらに、昔の人たちは土器(どき)に海水を入れて、火で熱して塩を作るということまでおこなっていました。この塩はムラの特産品(とくさんひん)として、他のムラに運ばれていたようです。
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松島湾から見た里浜貝塚全景
シカの角で作られた腰飾り
出土した骨角製の漁猟・狩猟具